全沖縄少林寺流空手道協会求道館北海道支部は平成18年9月に開設され、喜屋武朝徳先生から仲里常延先生に伝承された不変の「型」を通して心身を鍛錬する道場として活動を行っていました。
平成23年10月少林寺流二代目宗家仲里武思先生を通じて沖縄空手・古武道小林流礼邦館総本部館長阿波根直也先生をご紹介いただき、沖縄古武道を学ぶ新たな取り組みが始まりました。
以後月一度の日曜稽古会(合同稽古)で一部の門下生が沖縄古武道の稽古を行っていましたが、その数も増え、団体として沖縄古武道の位置づけを明確にすべき時期が訪れました。
平成28年5月、少林寺流空手道とそれ以外の武道という境界線を引き、それぞれの系譜・道統を将来へ正しく継承する措置として『承啓塾』という活動基盤を開設いたしました。
組織上は空手部門・古武道部門・錬成部門の3部門に分けますが、稽古は従来通り少林寺流空手道を主体に活動します。
部 門 | 種 別 | 流 派 | 関 係 団 体 |
空手道 | 空手道・棍術 | 少林寺流 | 全沖縄少林寺流空手道協会求道館 |
古武道 | 沖縄古武道・古武術 | 小林流ほか | 沖縄空手・古武道小林流礼邦館 |
錬 成 | 整体術・呼吸法・気功 | 陰陽整体療法 | 身心専科整体院 |
『承啓塾』の名称は「前人の事業や学問、技芸などを受け継いで、これを現在に生かして発展させ、更には未来へと伝えることを意味する「承前啓後」という言葉に由来しています。
○活動方針
1.やりぬく力と意識を高め、魂を元気にする
2.自分の可能性の頂点を目指す
3.「行動」「思考」「言動」の一致
4.利他心を育む
沖縄伝統空手道「少林寺流」は拳聖喜屋武朝徳先生(1870-1945)の心と技を継承した仲里常延先生(1922-2010)がその空手を他の首里手系との違いを明確にし、喜屋武朝徳先生の道統を顕示するために昭和30年(1955年)5月に命名された流派です。
喜屋武朝徳先生は少年時代は身体も小さく、病弱でしたが「手(空手)」は体格や力はなくとも修行によって武才を養うことができるという父喜屋武朝扶の教えに従い、松村宗棍先生など数名の達人より授けられた型の反復稽古に励み、小柄ながら強靭な肉体と秀でた技を会得するに至りました。
喜屋武先生は型を正しく稽古することにより武術の動きや必要な体力を自然に身につけることができると自らの体験で確信し、型に創意工夫を加えず学ぶことの大切さを弟子たちに伝えました。
そして、最後の弟子となった仲里常延先生がその意志と技を継承し、「少林寺流空手道」として後世へその意志を託しました。。
平成22年(2010年)仲里常延先生ご逝去の後、少林寺流二代目宗家仲里武思先生が沖縄県島尻郡与那原町に全沖縄少林寺流空手道協会総本部を置き、その意志と技を守り続けています。
全沖縄少林寺流空手道協会総本部ホームページ
少林寺流の継承する型
アーナンクー(台湾の達人 /1925)
セーサン (松村宗棍 /1798-1890)
ワンシュー (真栄田親雲上 / ? )
パッサイ (親泊興寛 /1827-1905)
ゴジューシホ(松村宗棍 /1798-1890)
チントー (松茂良興作 /1829-1898)
クーサンクー(屋良親雲上 / ? )
徳嶺ヌ棍 (徳嶺親雲上−慶田花宜佐/ ? )
首里手・泊手系空手道の系譜と少林寺流の道統
shuritekeikeifu.pdf へのリンク
当支部は平成18年9月に同じ志を持つ拳友の総意により創設されました。
同年10月に宗家仲里常延先生の認可を受け、全沖縄少林寺流空手道協会求道館北海道支部として活動を始め、現在二代目宗家仲里武思先生のご指導の下、沖縄伝統空手道「少林寺流」の道統を守り、心身を錬磨する道場として活動しています。
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